「記憶との対話〜マイノリマジョリテ・トラベル、10年目の検証」(監督:佐々木誠)が、2024年のソウル障害者人権映画祭からの招聘に引き続き、益山(イクサン)市で開催される「第17回益山障害者人権映画祭」で上映されます。海外での上映は2回目となります。上映後には監督の佐々木誠、プロデューサーの樅山智子によるトークも行われます。

第17回益山障害者人権映画祭
日程:2025年5月21日(水)〜5月23日(金)
*本作の上映は5月23日(金)16:00〜の予定です
場所:益山公共映像メディアセンター チェミ劇場(全北特別自治道益山市仁北路424)

映画祭での作品紹介文(邦訳):
誰かが他者を「障害者」と呼ぶ時、境界線が引かれます。しかし、その「障害者」と「非障害者」の境界線は、どこから始まり、どこで終わるのでしょうか? その境界線を引いたのは誰なのでしょうか ?クリエイティブユニット「マイノリマジョリテ・トラベル」は、2005年から2006年にかけて、自身のマイノリティとしてのアイデンティティを通じて「障害」を経験した人々との協働で、パフォーマンス作品を制作する「東京境界線紀行」プロジェクトを実施しました。10年後、2016年に、このプロジェクトに参加した人々の周囲の社会の変化を追ったドキュメンタリー映画が制作されました。多様性、社会包摂、持続可能な開発目標(SDGs)が叫ばれる時代において、日本では多数派による少数派の搾取と排除がさらに広がっています。日本各地で上映されたこの映画は、異なる背景を持つ人々との「旅」を通じて、彼らの声を織り交ぜ、それぞれの文脈を参照し、現代の世界における「障害」と「正常」の境界について考えさせる試みです。

映画祭ウェブサイト(韓国語)

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